2022年 年頭挨拶
新年あけましておめでとうございます。
令和4年の輝かしい新春を迎え、謹んで皆様のご繁栄とご多幸・ご健康をお祈り申し上げます。
常日頃は、JA越後おぢやの事業運営にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年も新型コロナウイルスの影響を大きく受けた年でした。皆様と収穫を祝う「おぢや農林まつり」「支店ふれあい感謝祭」などは2年続けて中止を余儀なくされました。農業面では、水稲の全国作況は「101平年並み」であったものの新潟県並びに小千谷市を含む魚沼地域は「96やや不良」と極めて厳しい状況となりました。8月中旬以降の日照不足が要因であり、JA集荷数量も契約いただいた数量から大きく減少し、農家収入も大きな影響を受けました。品質面では、1等米比率は主力品種コシヒカリ92.8%(全品種85.5%)と良好でした。販売面では、全国的には業務用米の需要減少等により厳しい状況ですが、魚沼コシヒカリは家庭消費の増、作柄不良による品薄感から昨年を大きく上回る出荷進度となっています。
園芸では、主力品目カリフラワーは、生育期が天候に恵まれたことから前進・集中出荷が市況に影響を及ぼし厳しい結果となりました。他の重点品目では、人参は順調に推移し、すいか・メロンも出荷時期の好天により販売環境に恵まれ、昨年を大きく上回る結果となりました。
米の需給状況は依然改善が見込めない状況にあります。国は令和4年産主食用米等生産量を3年産より21万トン(平年作比)少ない675万トンと設定しました。厳しい状況下ですが、JAでは「需要に応じた品揃え・生産」を基本に、主食用米・非主食用米を合わせた「おぢや米」の需要拡大に引き続き取り組みます。生産者の皆様からは、より一層「需要に応じた米づくり、水田活用米穀(非主食用米)への転換」にご協力をいただかなければなりません。消費者の皆様には、米を含む「小千谷産農畜産物」の消費拡大により一層のご理解・ご協力をお願いいたします。
JAは、総合事業により組合員・地域の皆様とともに農業・地域振興に一体的に取り組んでいます。地域農業の構造変化や高齢化等による農業者の減少と多様化の進度は早くなっています。JAだけでは目指す「持続可能な農業」「豊かで暮らしやすい地域社会」を実現することはできません。昨年もお願いいたしましたが、地域の皆様からも「農業と地域経済を支える応援団」として、是非JAの事業や活動に参加をお願いいたします。
本年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」です。寅年は「春が来て根や茎が生じて成長する時期、草木が伸び始める状態」だとされています。新型コロナウイルスの終息が未だ見えませんが、苦難を乗り越え今年こそ成長する年になることと、皆様が元気で明るく過せ、秋には豊穣を祝える良い年であることを心よりお祈り申し上げ、新年のあいさつと致します。
越後おぢや農業協同組合
代表理事組合長 谷口 熊一