2021年 年頭挨拶

 新年あけましておめでとうございます。
2021年の輝かしい新春を迎え、謹んで皆様のご繁栄とご多幸・ご健康をお祈り申し上げます。

 常日頃は、JA越後おぢやの事業運営にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 
2021年始挨拶
 昨年は事業年度開始以来、新型コロナウイルスに振り回され、市民の皆様と共に秋の収穫を祝う「おぢや農林まつり」をはじめ多くのイベント等も中止を余儀なくされ、生活にも大きな影響が出た年でした。農業面では基幹作物である水稲は、小千谷市を含む魚沼地域の作況が「107良」と発表されたものの、7月の長梅雨・以降の猛暑・収穫期の天候不順の影響を受け、実収量は平年作を下回る状況感であり、JA集荷数量も契約いただいた数量にとどきませんでした。品質面では令和元年産米ほど大きな品質低下はなかったものの、早期倒伏・登熟後半の高温障害の影響を受け、1等米は主力品種コシヒカリ71.9%(全品種71.7%)と、天候不順の影響とはいえ厳しい結果となりました。
園芸では、振興計画に基づき令和4年に主力品目カリフラワーで販売高1億円産地を目指すべく、新規参入・面積拡大など積極的に生産拡大に取り組んだ結果、2年度販売目標を達成することができました。

 米の需給状況は、人口減少等による消費減少に加え、コロナ禍の影響により業務用米は大きく落ち込み、在庫は大幅な過剰となっています。こうしたことから国は、令和3年産主食用米等生産量を、2年産よりも40万トン少ない過去最大規模の減産となる693万トンに設定しました。令和3年産米の生産においては、この過剰在庫解消が喫緊の課題です。JAでは、生産者からご協力をいただき「魚沼産コシヒカリ」の輸出を中心に水田活用米穀の生産に取り組んでいますが、より一層のご協力「需要に応じた米づくり、水田活用米穀(非主食用米)への転換」をいただかなければなりません。消費者の皆様には、米を含む「小千谷産農畜産物」の消費拡大に是非ご協力をお願いいたします。

 JAは、その行う総合事業により組合員・地域の皆様とともに農業並び地域振興に一体的に取り組むというものです。地域農業の構造変化や高齢化等による農業者の減少と多様化の進度は早くなっています。JAだけでは目指す「持続可能な農業」「豊かで暮らしやすい地域社会」を実現することはできません。昨年もお願いいたしましたが、組合員をはじめ地域の皆様からも、ぜひJAの事業や活動に参加をいただき「農業と地域経済を共に支えるパートナー」として応援を是非お願いいたします。

 本年の干支は「辛丑(かのと・うし)」です。牛の特徴は、『粘り強さと誠実』です。牛は古くから大変な農作業を地道に最後まで手伝ってくれました。新型コロナウイルスの終息が未だ見えませんが、牛のように粘り強く、かつ誠実に感染拡大防止対策に取り組みながらも、皆様が令和3年、新しい目標に向かって進まれることをご期待します。

 最後に、皆様が元気で明るく過せ、秋には豊穣を祝える良い年であることを心よりお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。

越後おぢや農業協同組合

代表理事組合長 谷口 熊一